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第11話 誰がために

Auteur: Masa&G
last update Date de publication: 2026-03-08 19:05:48

セリーナがベッドに入って、しばらく―― ランプの明かりが、ゆらゆらと壁に影を描いていた。 外では虫の声と、かすかな夜風が草を揺らしている。

「ガット。明日は予定通り?」

「ああ。川のほうは堰き止めてある。縄を引っ張れば外れる仕組みだ。馬の上からでもわかるようにしてある。」

ガットが身振り手振りを交えながら、地図を指でなぞる。 彼の指先は、まるで長年の経験を刻んだように迷いがなかった。

「うん。わかった。追っ手は来るだろうからね。」

「ああ。だから川を氾濫させて行く手を阻む。」

「橋も近くにないから分断できる。そしてその先は……僕たちの庭だからね。」

コビーが淡く笑う。 火の粉がはらりと舞い、二人の顔を赤く照らした。 その笑みに、静かな自信と、どこか寂しげな響きが混じっていた。

「コーデの森は入り組んでるから、慣れてないと絶
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